ウェデングプランナーに憧れて
子育て中に家計を助ける為にパートに出ることになったのがきっかけで、求人誌に載っていたオープンしてまだ1年経っていない結婚式場のウェデングプランナー募集の求人に応募しました。
華やかそうだなと思ったし、接客の経験もあったので純粋に働いてみたいなと思ったのが動機です。子供を預けて、いざ面接に向かいました。面接の場所として案内されたのが、ビルの20階にある結婚式場のフロアでした。
ガラス張りで景色もよくて、とても綺麗で華やかな空間で面接をしてもらいました。ウェデングプランナーの求人は出ていたんですが、パート希望という事で時間が不規則で客さんの都合に合わせて働くウェデングプランナーの仕事は短時間勤務では無理だと言われました。
その代わり、ウェデングプランナーの仕事を補佐する事務所での事務の仕事を勧められました。事務の仕事でもいいので働かしてもらいたい事を伝えて面接は終了しました。
その日の内に採用の電話をもらい働く事になりました。
華やかさの裏側で仕事の内容は基本的にはウェデングプランナーの補佐的な業務です。5名のウェデングプランナーの補佐をしていました。見積もりの内容をパソコンへの打ち込み、変更があればその都度頼まれます。
招待客リストの確認や、座席表の漢字の確認など細かい事まで頼まれるので5人分こなしていました。1番大事だった仕事は電話応対です。基本は打ち合わせ専用の別フロアのとても狭い事務所の中での仕事でした。
ウェデングプランナーは皆多忙なので事務所に常にいる様にして、電話には1番に出る様にしていました。1コールで電話に出る様に指導されていたので、全ての電話の1番の窓口が私の仕事でした。
大体の電話がお客さんからウェデングプランナーへの質問や確認などの問い合わせだったので、内容を聞いて連絡ノートで取り次ぐという感じでした。結婚式場の別フロアへの取次も全て行っていたので、電話に出ることが業務の半分を占めていました。
カタログ発注や招待状の確認、お客さんへの発送など、少しずつ仕事量も増えていく感じでした。パートだったので保育園の迎えの時間に合わせて時間ピッタリに帰してもらっていたので、環境的には有難かったです。
ウェデングプランナーは基本とても忙しいので、ピリピリしている事が多くて仕事の雰囲気としてはあまりよくなかったです。特に土日は新規のお客さん獲得の為に必死なので、事務所はすごい緊張感です。
見学のお客さんにはテンションを上げて接客するので、その分事務所に帰って来た時の豹変ぶりにはビックリでした。良い事も悪い事もあるのが仕事ですね。
時間の融通や、子供が体調悪い時にも休ませてもらったりとても助かりました。パートでも頼りにいてもらっていたので、仕事的にはやりがいもありました。
最初は自分のパソコンがなかったので、休みの日のウェデングプランナーの方のパソコンを借りて仕事をしていたので不便でしたが、途中からは専用のパソコンを持たせてもらいました。
時間が限られているので、仕事量が多いとこなせない時もありましたが、残業なしで帰してもらえていたので本当に助かっていました。
あまりよくないなと思った事もありました。長時間労働が当たり前の職種なので、ウェデングプランナーさんは皆休日でも出勤してきます。
事務所の雰囲気がピリピリしている時も多くてやりにくいなと感じる事も多々ありました。
パートだとの事で本部からの情報が下りてこない事もあり、電話で質問されても分からない事があり「確認致しますと」その都度誰かに確認してからでないと答えられなかったのが辛かったです。
私以外の事務所のスタッフは正社員でしたので、立場の違いもありよそよそしく接しられた事もありました。
華やかさの裏では厳しい現実が
私はパートの事務だったので人間関係がネックだなと思った事も多々ありました。ウェデングという華やかな世界の裏側には大変な努力があるんだなと実感させられた事も沢山ありました。
契約の金額が大きい事と、人生に1度きりのやり直しのきかない結婚式の仕事なので普段から失敗する事が許されないのです。電話応対一つにしても失敗できないプレッシャーがありました。
言葉使いやお客さんの対応にも最新の注意を払いました。ウェデングの仕事に関わる人は長時間労働当たり前、休日返上も日常的に行っていました。だからなのか、女性は独身の人が多かったです。
「人を幸せにする仕事をしているが、自分はなかなか幸せになれない」と言っているスタッフもいました。華やかさの裏には厳しい現実があるなと思い知らされた仕事でした。
アルバイト体験談投稿者データ
性別:女性
年齢:35歳
業種:ウェディング
職種:事務
雇用形態:パート
給料:時給900円