セブンイレブンやイトーヨーカドーに通っている人は、店内にあるセブンカードプラスの申込書を見たことがあるのではないだろうか。
セブンカードプラスは、名前の通りセブンイレブンやイトーヨーカドーでの利用に長けているクレジットカードである。
nanacoと紐付けて連携させられるなど、これらのお店で買い物をする機会が多い人にとって非常に心強い存在がセブンカードプラスだ。
今回は、セブンカードプラスのメリットとデメリットを詳しく解説する。
セブンカードプラスとは?
まずはセブンカードプラスの概要をチェックしていこう。セブンカードプラスはJCBやVISAブランドで発行できるセブンカードのクレジットカードだ。
非常にシンプルに説明すると、イオンではイオンカードが展開されているようにイトーヨーカドーではセブンカードプラスが展開されている。
いわばそのお店で使ってもらうためにサービスが行われているクレジットカードである。
- クレジットカード
- 電子マネーのnanaco
これらの機能が合体しているのがセブンカードプラスだ。ちなみにnanacoカードを別に持っているならそれに紐つける形でも発行できる。
セブンカードプラスの入会条件
セブンカードプラスの入会条件は、
- 原則として18歳以上で、ご本人または配偶者に継続して安定した収入がある方
- 18歳以上で学生の方(高校生除く)
以上の2つである。要するに大学生か社会人が申し込めるのが特徴だ。
イオンカードに比べて、入会条件が厳しい。イオンカードなら18歳以上で高校生以外なら誰でも申し込めるが、セブンカードプラスは「安定した収入」が本人か配偶者に必要ある。
セブンカードプラスの審査は?経験談も紹介
実のところ筆者は、セブンカードプラスの入会を申し込んで見事に落ちてしまった経験がある。
クレジットカードはもう10枚近く申し込んでいるが、セブンカードプラスは唯一審査に落ちたクレジットカードだ。ゴールドカードなども問題なく発行できているので、非常に落胆した。
その翌月に申し込んだdカードゴールドなどの審査に通っている関係上、筆者が審査に落ちた理由として考えられるのは個人事業主であるため「安定した継続収入」に引っかかったからだろう。
セブンカードプラスを申し込むにあたっては、会社員や学生などより安定した職業であることが非常に重要視されると考えられる。
学生の場合は、今後の進路が決まっていない場合今のうちにセブンカードプラスを申し込んでおいた方が就いた職業によっては有利となる可能性もある。
また当然ながら、借り入れや延滞などがある場合もセブンカードプラスの審査に通るのは厳しくなってくるだろう。
セブンカードプラスを手に入れたいなら状況を整えてから、心して審査に挑みたいところだ。
セブンカードプラスを選ぶメリット
続いて、セブンカードプラスに入会することでどんなメリットが得られるかをチェックしていこう。
セブンカードプラスは、一言で言ってイトーヨーカドーとセブンイレブンに行く人に有利だ。
nanacoポイントが貯まるので、イトーヨーカドーやセブンイレブンで使いやすい
セブンカードプラスでは、クレジット払い200円ごとに1ポイントのnanacoポイントが貯まる。
つまり通常の還元率は0.5%。これだけだとはっきり言って楽天カードなどを選んだ方が良いように感じられるところだ。
しかし重要なのはここから。セブンイレブンやイトーヨーカドーでは、なんと200円につき3ポイント貯まるのだ。1.5%還元である。
またアリオや西武、7netでも200円につき2ポイント貯まる。こちらは1%還元だ。
イオンカードはイオングループ店舗で1%還元。つまりセブンカードプラスはイオンカード以上に自社グループで使った際のポイント還元率が高いのである。
貯まったnanacoポイントはnanacoと交換して1ポイント1円分として使える。ポイントも普段の買い物で活用できるので便利である。
nanacoと連携でき、nanacoへのチャージもできる
nanacoへのチャージの際にも、ポイントを0.5%還元だが貯められる。nanacoで買い物をすれば、100円につき1ポイントが還元になる。
nanacoとの連携に強いのも、セブンカードプラスのメリットであると言えるだろう。
ただしチャージが1回5,000円以上と微妙に金額が高めなのは注意点だ。
ハッピーデーにイトーヨーカドーでお得に買い物できる
毎月8日、18日、28日は、イトーヨーカドーのハッピーデー。買い物金額がほぼ全品5%オフになるのだ。
イオンカードでも同様のサービス「お客様感謝デー」があるが、あちらは20日と30日で2回だけ。回数的にはセブンカードプラスのハッピーデーの方がメリットが大きい。
イオンカードの特典を意識しつつ、より豪華なものにしているのがセブンカードプラスの魅力だ。筆者も手に入れたかったものである…。
ゴールドカードへのランクアップあり
イオンカードにはイオンカードゴールドがあったが、セブンカードプラスにもセブンカードプラス(ゴールド)がある。
年会費はもちろん無料で、インビテーション制。内容の違いはショッピングガード保険が年間100万円付帯されていることだ。
イオンカードゴールドなら旅行傷害保険が付帯されていたりラウンジを使えたりするので、実際のところそちらに比べると見劣りするのは否めない。
とはいえ、ゴールドカードにランクアップできるのは魅力的と言えるだろう。
ちなみに気になる招待条件だが、具体的に明言されていない。ひとまずはセブンカードプラスをどんどん使っていくしかないだろう。
セブンカードプラスのデメリット
セブンカードプラスには、いくつかデメリットもある。
続いて、セブンカードプラスのデメリットもチェックしていこう。
優遇条件もあるものの、年会費がある
セブンカードプラスは年会費が無料ではない。500円(税抜)に設定されている。
年間5万円以上の利用で年会費は無料になる。金額的には毎月イトーヨーカドーなどで買い物に使っていれば全然余裕だが、年会費無料と有料の差は大きいだろう。
MasterCardでは発行できない
セブンカードプラスで選べる国際ブランドは、VISAとJCB。Master Cardは選べない。
世界中に加盟店があるVISAと日本の国際ブランドであるJCBが対応しているため十分といえば十分だが、Master Cardを発行したい人は他のカードを選んだ方が良いだろう。
ポイント還元率は、イトーヨーカドーなどを除けばそれほど高くない
イトーヨーカドーなどで使う分には高還元率なセブンカードプラスだが、それ以外だと0.5%還元と還元率がイマイチだ。
メインカードとして他のお店での買い物にもバリバリ使いたい人にとっては、セブンカードプラスの還元率はちょっと物足りないだろう。
セブンイレブンやイトーヨーカドーに行かない人にはメリットが薄い
セブンカードプラスは、nanacoポイントが貯まるクレジットカード。ハッピーデーなども含めれば、イトーヨーカドーやセブンイレブンに行く機会が多い人にとってメリットがたくさんである。
しかしこれらのお店に行かない人には、正直メリットが薄い。買い物以外で役立つ特典なども特にないのだ。
旅行傷害保険なし
セブンカードプラスには、旅行傷害保険がない。人によっては全然気にならないかもしれないが、海外旅行に行く機会が多い人などは気になるだろう。
ゴールドカードにランクアップできたとしても、旅行傷害保険がつくことはない。つくのはショッピングガード保険だけだ。
セブンカードプラスはどんな人におすすめ?
最後に、セブンカードプラスはどんな人にオススメのクレジットカードであるかをチェックしていこう。
毎週イトーヨーカドーに通っている人
セブンカードプラスはセブンイレブンやイトーヨーカドーでの利用に強い。特にイトーヨーカドーは、ハッピーデーで5%オフの買い物ができる。
毎週のようにイトーヨーカドーで食料品や衣料品などを買っているなら、セブンカードプラスは絶対に持っておくべきだ。
nanacoを使う機会が多い人
セブンカードプラスでは、nanacoの残高をチャージできる。またnanaco機能そのものがカードについているので、財布の中身もスッキリするだろう。
nanacoを使って買い物をする機会が多いなら、セブンカードプラスをメインのクレジットカードとして活用してみてはどうだろうか。
まとめ
セブンカードプラスは、イトーヨーカドーやセブンイレブンで買い物をする機会が多い人にとって非常に魅力的な選択肢である。
対応するお店で使っていくだけで、nanacoポイントがどんどん貯まっていく。必要に応じてnanacoに残高をチャージしていくのも良いだろう。
注意点は旅行傷害保険などの特典はなく、あくまでセブンイレブン等での買い物に特化していることだ。
また発行条件も、筆者が経験した限りではけっこう厳しめに感じられた。しっかり準備を整えてから申し込もう。
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