セディナカードは、OMCカードの流れをくむクレジットカードである。
セディナにはたくさんのクレジットカードがあるが、セディナカードはその中でもスタンダードなクレジットカードだ。
セディナカードはポイントアップ対象サービスがあり、ポイントを高還元率で貯めることが可能。電子マネーや旅行に強く、また三井住友銀行との連携にも対応している。
今回はセディナカードの概要や審査内容、そしてメリット・デメリットを解説する。
Contents
セディナカードとは?特徴を解説
セディナカードはOMCカードがセントラルファイナンスやクオークといった会社と合併し誕生したセディナのクレジットカードである。
前身のOMCは1950年代から続いていて、クレジットカード会社の中でも大手だ。そのため信頼性が高いことは、重要なポイントだろう。
セディナは三井住友フィナンシャルグループのカード会社だが、三井住友カードとはまた別のブランドである。そのためサービスには色々と違いがある。
セディナカードの特徴は、以下にまとめた通りとなる。
年会費無料で、わくわくポイントが貯まる
セディナカードの年会費は無料で、家族カードも無料。税込200円ごとに1ポイントのわくわくポイントが貯まる。
わくわくポイントの還元率は通常0.5%とそれほど高くないが、
- ETCカードの利用で1.5倍還元
- 海外利用時は1.5倍還元
- 入会後3ヶ月間は3倍還元
- セブンイレブンやイトーヨーカドーではポイント3倍還元
これらのポイントアップ制度が提供されている。
対応するサービスで活用するなら、ポイント還元率が上がることを覚えておこう。
国際ブランドは3種類から選べる
セディナカードは、
- VISA
- MasterCard
- JCB
以上3種類の国際ブランドから好きなものを選んで発行できる。自分の使う店舗に合わせて、自由に国際ブランドを選べるのは大きなメリットと言えるだろう。
海外利用が多いならVISAかMaster Cardを選んでおけば安心。日本国内での利用中心なら、日本発の国際ブランドであるJCBを選んでも良い。
iDとQUICPay、Apple Payにも対応で、電子マネーサービスは充実
セディナカードはiDに対応している。さらにQUICPayも利用可能で、しかもApple Pay(ID)にまで対応している。
電子マネーサービスが充実しているので、クレジットカードだけでなく電子マネーも使いたいならセディナカードは検討に値するだろう。
海外旅行関連のサービスがある
- セディナトラベルデスクでの、海外ツアー代割引
- 利用金額1万円ごとに1口として、海外や国内旅行が当たる懸賞に自動応募
- 海外デスクで現地情報を知ったり、緊急時に24時間対応してもらえたりする
これらの海外旅行サービスが展開されているのも、セディナカードの特徴だ。海外旅行に行く機会が多い人は、活用できるだろう。
三井住友銀行のATM手数料優遇あり
セディナカードの支払いを三井住友銀行で行うなら、三井住友銀行利用時の銀行ATM利用手数料が優遇される。
三井住友銀行のATMを時間外に利用する際の手数料が無料、さらにコンビニATMも月3回までは無料になる。
ATM手数料の優遇は、大きなメリットと言えるだろう。
セディナカードの審査難易度は低いが、注意点もある
セディナカードは、高校生以外の18歳以上で電話連絡が可能な人なら誰でも申し込める。「安定した収入がある方」などの条件も記載されていない。
そのため審査難易度は、高いか低いかで言えば低い部類であると考えられる。年齢は未成年でもOKで、とくに職業や収入の指定がないのは嬉しい。
とはいえ、だからといって本当に誰でも受かるとは限らないのがクレジットカードだ。また明確にアウトな条件に当てはまっていても、当然発行は不可能となる。
過去に延滞があったり、クレヒスが無かったりすると難易度が上がる
クレジットカードを過去に利用していて支払いを延滞した経験があったら、セディナカードを発行できない確率は大いに上がる。
また延滞するかもしれない人に無条件でカードを発行する会社は、ほとんどない。
そして一度もクレジットカードを発行したことがない、いわゆる「クレヒス」がない人も発行する難易度は高くなる。
こちらも過去の支払い情報が何もないため、カード会社としては不安があるためだ。
セディナカードを確実に発行したい場合、これらに当てはまらないように注意した方が良いだろう。
クレヒスがない場合は、携帯電話の分割購入をしたりもっと審査難易度が低いクレジットカードを先に発行して使ったりすると良いだろう。
セディナカード申し込み時は、多重申し込みにも要注意
セディナカードと合わせて、特典などを目当てに何枚も他のカードを申し込むと「多重申し込み」として怪しまれ、全部まとめて発行拒否になる可能性がある。
セディナカードを申し込む際は、単体で申し込んだ方が発行の確実性が上がるだろう。
当然ながら属性が高い方が受かりやすい、キャッシング枠も低い方が良い
クレジットカードを発行するときの審査では、
- 居住年数や住居の形態
- 職業や年齢
- 収入
これらの情報をしっかりチェックされる。
住居は持ち家が理想。マンション等の賃貸ならできるだけ居住年数が長い方が安心だ。
職業は、当然ながらパートやアルバイト、無職、派遣社員といった職種よりも正社員が良いだろう。
収入も当然ながら高いに越したことはない。収入0でもセディナカードは申し込めるが、〇円の人よりは数十万円であっても収入があった方が審査に通る確率は上がる。
できる限り属性をよくしてから申し込むのがオススメだ。また属性がイマイチだと、発行できても利用可能額が低い可能性があることを覚えておこう。
そしてキャッシング枠にも要注意。現金を借りられるキャッシング金額が設定されると、審査難易度が上がる。できれば0円や低い金額に設定して申し込みたいところだ。
セディナカードのメリット・どんな人におすすめ?
セディナカードの特徴やメリットを踏まえつつ、どんな人におすすめのクレジットカードであるかを解説する。
使える電子マネーが多いので、電子マネー重視の人におすすめ
同じ系列会社の三井住友カードだと後払い式電子マネーはiDしか使えないが、セディナカードだとQUICPayも使える。
これらはどちらかしか対応していないお店も多いので、両方が使えるとそれだけ利用できる場所も多くなる。
電子マネーをバリバリ活用する人には、セディナカードがおすすめだ。
イトーヨーカドーやセブンイレブンを利用するならセディナカード!
イトーヨカドーやセブンイレブンでいつでもポイント3倍なのは、セディナカードの大きなメリットである。
3倍というと、通常還元率が0.5%なので1.5%にまで膨れ上がる。200円につき3ポイントもらえるわけだ。
これらの店舗で食料品や日用品などを買っているなら、セディナカードを発行すればポイントが圧倒的スピードで溜まっていくので有利である。
ポイントの使い道が豊富なのも大きなメリット
わくわくポイントは、nanacoやマイルへ交換可能。もちろん景品との交換もできるし、さらにキャッシュバックにも使える。通常のポイント還元率は低いが、代わりに使い道は豊富だ。
高還元率なETCやセブンイレブン・イトーヨーカドーをメインで使うなら、還元率が高い上に使い道も豊富と至れり尽くせりである。
セディナカードのデメリット・おすすめしない人は?
反対に、セディナカードにはどんなデメリットがありどんな人におすすめできないかを解説する。
セディナカードは年会費無料なので大きな負担がないため、デメリットもそこまで深刻なものではない。しかしメインカードとして使うなら、注意したいポイントはそこそこの数ある。
旅行傷害保険がない
楽天カードやリクルートカードなど、年会費無料でも旅行傷害保険が搭載されているクレジットカードは色々ある。
しかしセディナカードは、旅行傷害保険がない。
あるのは不正使用に対する保険と50万円のショッピング保険のみである。旅行に行く機会が多いなら別途旅行傷害保険が自動付帯のクレジットカードを用意した方が良いだろう。
例えばエポスカードには、自動付帯の海外旅行傷害保険がある。セディナカードをメインで使うなら、サブカードとして発行しておけば海外旅行時にも保険を適用できて安心だ。
ポイントアップのサービスを利用しなければ還元率が低い
通常は0.5%還元で、還元率が低いこともセディナカードの注意点だ。
ポイントアップに対応するETCやセブンイレブン・イトーヨーカドーなどで使わないと、ポイント面では不利である。
わくわくポイントは有効期限も2年間と短い。注意した方が良いだろう。
まとめ
セディナカードは旅行傷害保険に対応しておらず、通常のポイント還元率が0.5%と低いのが気になる。しかし特定店舗・サービスでの利用では、ポイントが高還元率だ。
サービスの充実度ではイマイチな部分があるものの年会費無料で、利用者への負担は少ない。
セディナカードの各種サービスや仕様に魅力を感じたなら、発行を検討してみても良いだろう。