toneモバイルのデメリットや評判を具体的に解説!これから申し込みを検討している人は必見!

TONEモバイルは、日本全国のツタヤや公式サイトから申し込めるのが特徴の変わった格安SIMだ。

TONEモバイルはセットで必ず購入することとなる「TONE」端末で使う前提となっている。

TONEモバイルは見守りやサポートを重視しているのが特徴で、他社の格安SIMとは一線を画している。メリットを挙げれば様々だが、実はデメリットも同じくらいの数が存在する。

今回はあえて、TONEモバイルのデメリットだけを徹底的に解説する。TONEモバイルを検討している人は一旦踏みとどまり、デメリットについても理解してから再度検討しよう。

Contents

TONEモバイル・サービス面でのデメリット

まずはTONEモバイルのウリとなっている各種サービス面でのデメリットから解説する。

TONEモバイルのサービスは充実しているが、注意点が多い。

子供向けの見守り機能は、他社でも普通に使える

TONEモバイルに限らずだが、「ウチはこれができる!」とあたかも他社では利用できないかのような雰囲気の宣伝には要注意だ。

TONEモバイルには、子供のスマホの使い方を徹底的に監視・利用制限もできる見守り機能がある。これ自体は確かに、安心してスマホを持たせられるので良いだろう。

しかしちょっと待って欲しい。見守り機能は、何もTONEモバイルだけの特権ではないのである。

見守りサービスはそもそも、「スマモリ」や「Filii」「i-フィルター」といったサービス単体で契約できる。そしてそれらをセットで契約できる格安SIMは、たくさんある。

とくにi-フィルターは、LINEモバイルなら無料で使えてしまう。

TONEモバイルで独自の充実した見守り機能が使えるのは間違いなくメリットだが、他社でも同様のサービスは普通に利用できることに注意しよう。

「インターネット使い放題」とは言い難い

TONEモバイル公式サイトを見ると、「インターネット使い放題」という記述がある(シニアにおすすめな理由を説明する項目)。

TONEモバイルのプランは1種類で、他社のように「毎月〇〇GB高速通信可能」と言う設定がなく、代わりに500~600kbps程度で通信できるのだ。

しかし実は、TONEモバイルは使い放題ではない。正確には「通信する」という条件だけで言えば使い放題だが、直近3日間に300MB以上通信していると通常の500~600kbpsから速度がさらに制限される。

そのためむしろ、他社に比べても通信量の制限は厳しいのがTONEモバイルなのだ。

店舗サポートは魅力的だが店舗が限られる

TONEモバイルは、わからないことについてツタヤの取り扱い店舗で聞ける。これ自体は魅力的なのだが、ここにも注意点がある。

それはTONEモバイルを取り扱っているツタヤが限られていることだ。例えば宮城県には1つしか店舗がないし、東京都内でもたくさんあるツタヤのうち10店舗に限られる。

近所にTONEモバイル対応店舗がない場合は、店舗サポートを受けるのが難しい。これもまた要注意ポイントだ。

こうなってくると、日本全国至る所にサポート対応可能な店舗があるY!mobileを契約した方が良いと感じる人もいるだろう。

Tポイントを貯めるための設定が手間がかかって不便

TONEモバイルではTポイントを貯められるが、わざわざ電話をするか店舗に出向いて設定をしてもらう必要がある。

これでは面倒で、設定をしない人もいるだろう。そもそも筆者自身、以前TONEモバイルを契約していたことがあるが、その時も面倒で連携を行わなかった。

子供やお年寄り以外が使う理由が薄い

子供に使わせるなら見守り機能が役立ち、お年寄りは店舗等での充実したアフターサポートがあるためたしかにおすすめはできる。

しかし大学生~社会人があえてTONEモバイルをメインで使う理由は、正直言って薄い。

通信速度は遅めだし、見守り機能も不要。TONEモバイルほど充実したサポートも、よほどスマホが苦手な人以外は不要だろう。それなら普通に、他社の格安SIMを選んだ方が良いのではないだろうか。

最低利用期間が24ヶ月と長く、違約金も9800円と高額

TONEモバイルは、最低利用期間が24ヶ月もある。基本データSIMなのに2年縛りとは、あまりに強気だ。

しかしこの制限があるからこそ、充実したサポートや見守り機能を提供できているとも考えられる。やむを得ないだろう。

また6ヶ月以内に090音声オプションを契約している人が他社に乗り換える場合は、違約金はかからないものの代わりに9,800円(税抜)のMNP転出手数料がかかる。こちらも要注意だ。

TONEモバイル・料金プランやオプションのデメリット

続いて、料金プランやTONEモバイルのオプションについてデメリットを解説する。

料金プランは安いようで、実はデータSIMなので安くない

TONEモバイルは月額1,000円(税抜)のプランを契約すればOKなように思わせているが、ちょっと待って欲しい。

TONEモバイルで契約できる基本プランは、実は音声通話機能が付帯されていないデータ通信専用SIMでの提供なのだ。

ただしIP電話アプリを使って、音声通話をすること自体はできる。しかしながらIP電話ははっきり言って音質や品質が悪く、メインの通話方法としては心許ない。

またIP電話番号に、今まで使っていた携帯電話から電話番号を移行する「MNP」もできない仕様だ。

MNPや一般的な電話回線での通話を行うなら、月額953円(税抜)の090音声オプションが必須。しかし契約すると月額1,953円となり、月額料金が高額だ。

料金プランは安いように見えて、実は安くないというわけである。

高速チケットは安いが、月2回しか買えない

TONEモバイルは通常500~600kbpsで通信する仕様だが、高速チケットを別途購入すればそれ以上の高速通信をし、動画再生やアプリのダウンロードなどを快適に行える。

1GB300円(税抜)と料金も安い高速チケット。しかし、高速チケットは月に2回までしか買えない。

高速通信を普通に行いたいなら、他社の格安SIMを選んだ方が良いだろう。

TONEファミリーオプションは、実質月額200円

子供の見守り機能であるTONEファミリーオプションは保護者もTONEユーザーなら無料だが、保護者がTONEユーザーでない場合月額200円(税抜)のサービスである。

そしてネットの閲覧制限機能の「あんしんインターネットオプション」は別料金で、こちらも保護者がTONEユーザーでなければ100円(税抜)かかる。

このように細かい追加料金がかかってくることが、TONEモバイルの料金プランのイマイチなポイントだ。

TONEモバイル、端末のデメリット

TONEモバイルは、専用端末「TONE」をセット購入するのが必須の格安SIMだ。つまり端末についても、デメリットをしっかり知っておく必要がある。

現在販売中のTONE m15とTONE m17のデメリットをそれぞれ解説するので、合わせて参考にしてみて欲しい。

TONE m15、TONE m17共に、スペックは低い

まず注意したいのがスペックの低さだ。TONE m15、TONE m17共に、はっきり言ってスペックが低い。

TONEが初めてのスマホならそれほど気にならないかもしれないが、大人がキャリアのiPhoneやXperia、Galaxyから乗り換えるとなると違和感を覚えるだろう。

CPUやメモリ性能が低いので、たくさんのアプリを起動すると動作がもっさりしてくる。ゲームアプリの中には、快適に動作しないものもあるだろう。

ストレージ容量が少ないので、あまりたくさんのアプリの保存はできない。また写真撮影や音楽・動画再生など行う機会が多いなら、microSDカードは必須だ。

スペック重視の人は他の端末を入手してSIMカードを差し替えて使えば良いのでは?と思ったかもしれないが、それもできない。

要注意:TONE端末以外では、TONEモバイルのサービスが使えない

TONEモバイルのサービスは、TONE端末でしか活用できない。iPhoneなど他社の端末で通信することはできるが、見守り機能やサポート、IP電話などはTONE端末限定だ。

TONEモバイルを活用するには、TONE端末との組み合わせが必須であることを覚えておこう。

TONE m15はおサイフケータイや防水に非対応、OSも古い

TONE m15は、おサイフケータイにも防水にも対応していない。またワンセグも見られない。

TONE m17ならこれらの機能に対応しているが、TONE m15は非対応だ。

さらにTONE m15はOSも古い。既にAndroid 8.0が登場している時台に5.1は古すぎる。

TONE m15は19,800円(税抜)、TONE m17は34,800円(税抜)と価格に大きな差があるものの、今から買うならTONE m17一択だ。

Tカードプラス以外で分割購入を選んで支払うと分割手数料がかかる

TONE端末は一括購入だけでなく分割購入も選べるが、分割購入時は手数料がかかる。

ただしTカードプラス(TONE×TSUTAYA)を新規発行した場合にのみ、分割手数料なしで12回か24回の分割払いを利用できる。

もし端末を分割購入するのであれば、注意した方が良いだろう。

まとめ

TONEモバイルのデメリットは様々だが、とくに覚えておきたいのは「TONEモバイルのメリットは、必ずしもTONEモバイルでしか得られないわけではない」ことだ。

サポートはY!mobileも積極的に展開していて、日本全国のワイモバイルショップに行けばサポートを受けられる。

見守り機能は他社の格安SIMでも利用できるし、LINEモバイルなら完全無料で使えてしまう。

迷っている場合様々なデメリットを踏まえた上で、TONEモバイルの契約を検討してみよう。